宇宙際タイヒミューラー理論の論文を解読しよう(2)
IUTの論文を読むためには, 準備の論文から丁寧に取り組まなければ理解することは難しいそうです。『宇宙際タイヒミューラー理論の検証:進捗状況の報告(2013年12月現在)』によれば、
[HASurI], [HASurII], [SemiAnbd], [FrdI], [FrdII], [EtTh], [AbsTopIII], [GenEll]
等の論文が準備の論文として挙げられていますから、これらの論文を読むことが必要条件です。しかし、これらの準備論文自体もなかなか難しそうで、各準備論文に、さらにどのような準備が必要になるのかを検討していきたいです。
まず、学部レベルの数学は当然として、数論幾何学の準備として、類体論、楕円曲線、スキーム論の基礎知識は少なくとも必要になるかと思います。その上で、対数幾何学や、アーベル多様体、モジュライ、還元、進表現といった知識が最低限必要になってきそうです。
多く見えますが、消化できない量ではないはずなので、地道にやっていこうと思います。